ポジション=持ち高のこと
為替相場独特の言い回し、その代表例が「玉」です。「玉」とは「ポジション」のこと。「持ち高」とも言います。投資対象の株式や通貨をどの程度、売り買いしているかを表している言葉です。

正確には、「未決済の状態での価格変動による損益の増減」を指します。ドルの値上がり、値下がりを狙ってドルを売り買いした場合、ドルの「ポジション=持ち高」を持つことになりますが、これを「建て玉(たてぎょく)と言います。
もともとは江戸時代の吉原用語で、花魁などの遊女たちのことを指しだのが「玉」。かつて、吉原は現在の東京都中央区日本橋人形町から日本橋浜町にかけてあり、コメ相場の売買をした人たちが、吉原で遊んだ際の言葉が相場用語に転用されたものだそうです。株式市場や商品先物では「ぎょく」と読みますが、外為市場では「たま」と呼ぶケースが多いようです。「玉を持つ」「玉を作る」「玉がある(ない)」などと使うこともあります。
「ポジション」には大きく分けて、2つあります。「ロング」と「ショート」です。中学1年生なら、ロング=長い、ショート=短いと覚えれば済むことですが、相場の世界ではロング=買い、ショート=売りを指します。
「ドル・ロング」と言えば、ドルを買うことですし、「ドル・ショート」ならドルを売ることです。「ドル・ロング・ポジション」なら、ドルを買って保有していることを指します。「ドル・ロング・ポジション」を単に「ドル・ロング」ということもあります。ショートの場合も同様です。「ドル・ロング」を「ドルL」、「ドル・ショート」を「ドル・S」と書く人もいます。
大きなイベント前には調整も
「ポジション」につきものなのが、「調整」です。「FOMC(米連邦公開市場委員会)の金融政策決定前にポジションを調整する」とか、「GDP(国内総生産)の発表前にポジション調整しておく」というふうに使われます。
「少し売っておく(買い戻しておく)」「ポジション量を減らしておく」ことを指します。長期的には先行き長期的には先行きまだドルが上昇すると予想していても、場合によxっては米国のGDPや雇用統計の数字が予想よりも悪化して、一時的にドルが下落するかもしれません。「ドル・ロング」のひとは、おちおち安心して寝てはいられません。そんな時にあらかじめポジションを減らしておいて、損があまり出ないようにするわけです。これが「ポジション調整」です。
ポジション調整は、重要な経済指標の発表や日銀・FOMCの政策決定など重要なイベントの前ばかりでありません。週末や大型連休前にも、よく行われます。寝ている間や休暇中に相場が急変動する事態に備えて、前もってポジションを調整しておくわけです。
金利のそもそも
世界各国の「金利」をめぐる金融政策動向は、外為市場関係者の最大関心事。使用される場面で利子とも利息とも言い表される「金利」ですが、そもそも発祥は数千年も昔のことです。
紀元前3000年代のメソポタミアのシュメール文明や古代エジプト文明の時代から「金利」は存在していたことが知られています。資産である牛や羊が子どもを産み、自然に増えていくことから考え出されたとされています。碑文などで見ると「子牛」という単語と「利子」という単語はまったく同じものだそうです。漢字でも「利息」は、司馬遷による「史記」の「息(息子)は利の如し」が語源です。
古代のみならす、現代のギリシャ語でも、「利子」を意味する単語は「子ども」も意味するそうです。外為市場ばかりでなく、人類の歴史と「金利」は切っでも切り離せないもののようです。今ではFXだけではなく、銀行の借り入れ金利、クレジットカードの金利などわたしたちの生活には切っても切れない用語になっています。
【PR】ETCカード・・・ETCカードを利用してお得に高速道路を利用しよう!ガソリン値引き、年会費を無料に!ETCカードの人気比較ランキングを紹介。